愛知県岡崎市福岡町北居土47
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弓矢はその歴史をたどっていくと、氷河期までさかのぼることができます。温暖の時代には大きな獲物のすぐ近くまで近寄って、やりで仕留めることができましたが、氷河期になると、大きな動物がいなくなり、遠くから小さな獲物をしとめるために考案されたのが、弓矢であり、おそらく人間が考案した最初の機具だとおもわれます。時代がずっと降って弥生時代になると農機具が考案され、農耕技術が発達し、農作物が貯蔵できるようになると、色々な生活物資が生産されるようになり、それらを秩序よく管理するために、社会が形成され、その社会を維持したり外敵から守るために、弓矢が武器として使用されるようになりました。その頃から弓矢は急速に進歩し、奈良時代には、今とほとんど変わらない高度な竹弓、竹矢が完成されました。
岡崎の矢作神社には、日本武尊が奉られています。日本武尊は矢作川で対岸の賊を討伐するために、一晩で一 万本の矢を作ったと伝えられています。その頃からすでに、弓矢の高性能大量生産方式が出来あがっていたとおもわれます。現在でも竹製の弓矢は、その時代とほとんど変わらない工程で作られています。
1 竹の切り出
し
竹切り
↓
皮むき
↓
乾燥
↓
切り揃え
↓
節揃え
竹矢に使う竹は「矢竹」という名称で、節が低く枝が少なく節のところでくの字に曲がっていない特徴を持っていて、矢にするには最適の性質を持っている。11月から1月までに山から切り出し、はかまを取り、梅雨に入るまで天日で干して真っ白になるまで乾燥させて取り込み、節の下15センチを残して長さ1メートル10センチに切り揃え、節、太さ、重さを揃えて束にして、乾燥した部屋で保管しておく。
竹の乾燥
2 荒矯し(あらだめし)
節、重さ、太さで選別された竹を、「釜」(火鉢のような器に炭火を入れて、トンネル状の両端に穴の開いた蓋をかぶせたもの)の中に数回通して、竹を熱して柔らかくして、「矯め木(ためぎ)」と称する道具を使って手前から先へ竹の曲がりがなくなるまでしごく。
矯め木
3 削り
出来上がりを考慮に入れて、四本一組になるように材料を選び、太さ、めかた、張り具合を看(み)ながら小刀で削っていく。削り方が悪いと、真ん中でへたってしまったり片側が弱かったりして矢にならない。削ってしまってからではどうにもならないので、削っている最中に小刀に伝わってくる感触で削り加減を知るしか方法はない。
道具
4 中火
削り上げた竹を再度釜に通して、色づく程度に焼きながら入念に矯めして真っ直ぐにする。竹が冷めてしまうとかちかちに硬くなって真っ直ぐにならない。再度火にかけて無理に伸ばしてもすぐに戻ってしまう。非常に難しい。削って火を通して矢として使用できる状態になった矢竹を箆(の)と呼ぶ。
中火
5 石洗い(砂ずり)
中火を終えた箆を二本溝のついた石二個にはさみ、水と砂をつけて上から下へ摩り下ろす。小刀の削りが取れるまで何回も繰り返す。箆の上下を変えて同じことを繰り返す。
砂ずり
6 火入れ
7 竹洗い
8 揚げ火
石洗いした箆を乾かして、三度目の釜を通す。真っ直ぐに矯めしながら少し濃い目の焼き色をつける。芯まで焦がしてはいけない。焦げそうな所へ水をつけて、全体が同じ色になるように焼き上げる。
火入れが終わった箆を、二本溝のついた二枚の割り竹に挟んで細かい砂と水で磨く。
竹洗いして乾燥した箆を四度火を通して、焼きむらを直してしっかりと矯めをとる。
9 仕上げ磨き
10 釣り合わせ
水に浸したトクサで磨き、さらに半乾きのトクサで艶が出るまで磨く。
とくさ磨き
出来上がった箆に、重心が揃うように鉄粉を混ぜた松脂を焼け火箸で箆の端に入れ込む。
11 筈入れ
12 羽根こしらえ
箆の頭に弦を番える溝のついた筈をくりこみ接着する。箆に羽根をつける所へ印をつける。
羽根を左右6枚ずつを用意して羽根軸を境に2枚に割り、決められた長さに切り揃え、羽根を2枚の板に挟んで軸を焼きごてで焼いて、箆に接着出来るばかりにこしらえる。
13 矧ぎつけ
3枚の羽根を用意して、箆に印をつけた所に3等分に接着する。箆、羽根の両端に糸を巻き塗料で固める。湯気で縮れた羽根を伸ばし一定の形に切り揃える
矧ぎ
14 矢尻を入れる
15 置き矯め
※ 割愛して紹介させていただきました。ご質問等ありましたら、お問合せください。